この記事ではビジネス分野で世界4位など、ヨーロッパのビジネススクールとして確固たる地位を築いているボッコーニ大学の「European and International Information Law and Data Economy」の授業の中で扱っているデータと情報の定義と違いについて紹介します。
ボッコーニ大学については以下のリンクよりご覧ください。
そもそもデータとは何なのか
みなさんはデータとは何なのかと聞かれて何を思い浮かべるでしょうか。
数字、顧客情報、アンケート… など
データからは様々なことが連想されるのではないでしょうか。
教授からこの質問を聞かれた際に、生徒からは以下のような意見がありました。
「定量化できる情報のこと」
「受け取ったり、誰かに伝えることができるもの」
「顧客を理解するために使用される膨大な量の情報」
そして、教授はデータを次のように説明しました。
「出来事、物事、または人間の行動などから発生したり存在したりしている事実を記録し、追跡しているもの」
つまり、あらゆる出来事や物事がデータになりうるということです。
例えば、妹・花・本・読む といった出来事や物事を「データ」として表すことができます。
情報とデータはどのように異なるのか
現代は情報社会と呼ばれ、物や人から発生する「情報(Information)」に大きな価値が置かれています。
データが大切、情報が大切という言葉はよく耳にしますが、データと情報はどのように異なるのでしょうか。
データと情報が同じ事柄を指す場合もありますが、
情報とはデータの中でも特に発信者から何らかの媒体を通じて伝わる意味を含めたものことを指します。
先ほどあげた例を再び使うと、妹・花・本・読むは情報ではなくデータですが、
「妹が本を読んでいるときに花を渡した」というように意味を持たせるとこれは情報(Information)となります。
データ、情報とテクノロジーの関係
データや情報を記録、収集、保管、処理、加工する多種多様な技術は情報技術(Information technology)と呼ばれています。
これらのテクノロジーの一部はコンピューターが直接解釈して実行可能なバイナリーコードを介してデジタル上でデータを収集、保存、処理、精緻化したりすることもあります。
情報技術を通じてデータを読み込み、出力し、さらにその出力された結果から新たなデータを読み込む…といったように情報技術はデータをより深く理解するためのツールとして使われています。
この記事ではボッコーニ大学の授業で実際に扱われている内容を少しまとめてみました。
GDPRなどヨーロッパならではの授業もあるので、またいつかお伝えできればと思います!
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