総合型選抜(AO入試)や海外大学受験は日本の一般入試のようにたくさん勉強をすれば良いというわけではありません。
高校3年間で取り組んできたこと、学んだことを通じて
なぜその大学・学部で学びたいのか、自分にどのような価値があるのか
を大学に伝える必要があります。
高校1年生は高校受験を終えたばかりで大学受験は遠い未来のように感じるかも知れません。
しかし、早いうちからできることに取り組むことで合格率は確実に上がります。
この記事では一年生の時からでも取り組めること・取り組むべきことをご紹介したいと思います。
自分の興味を知る・深める
どのような学部・大学を目指したいのかを知るためには自己分析をする必要があります。また、受験の際に課外活動の経験は大きく評価されます。
すでに学びたいものが定まってきている人は、その興味を深められるような活動に一年生の間に1つでも取り組むようにしましょう。
何がやりたいのかまだわからない場合は、できるだけ沢山のことにチャレンジすると、少しづつ自分の得意不得意が見えてきます。
活動は小さなことでも全く問題ありません。例としては
- ボランティア
- コンテスト
- 講演会
- 部活
などが挙げられます。学校のポスターなどを気にかけてみると意外と身近な場所でイベントが開催されていることもあります。
インターネットで検索したり、先生に聞いてみるのも活動を見つけるいい方法です。
課外活動に積極的に参加することで、自分の興味を見つけることができるだけでなく、それを深めることにも繋がります。
自分の実力を知る
総合型選抜では英検、海外大学受験ではTOEFLやSATが必要となってきます。
一年生の時から高得点を取る必要はありません。しかし、自分が今どれぐらい点数を取れるのかということを知ることで今後どのように勉強に取り組むのかを計画を立てることができます。
過去問等を解いて自分の点数を予測するのもいいですが、可能であれば一度試験に実際に申し込むことをおすすめします。
実際の試験会場での緊張感やルールに慣れておくと、後から受験をする時に自分のポテンシャルを100%発揮しやすくなります。
成績をとる
成績をきちんと取れているかというのはあなたの学力を測るとても大事な要素となります。
調査書やTranscriptとして高校3年間分の成績を大学に提出することがほとんどです。
つまり、高校一年時の全ての教科の成績を大学に提出するということです。
全ての教科で高い成績を取るというのは厳しいな…と感じる方は以下のポイントに注意してみてください。
- 得意な教科の成績を伸ばす
- 高校の中で一年間しかやらない教科の成績を落とさない
得意な教科の成績を伸ばす
何かが得意というのは素晴らしいことです。それは間違いなくあなただけの強みになります。
そして、その実力を数字として証明する必要があります。
例えば、数学科に出願するとして、数学の成績が高校3年間「5」の生徒と、「4」の生徒、どちらの生徒が数学が好きだという印象を受けるでしょうか。
3年間「5」を取り続けた生徒だと思います。この数字を見ると、「この子は数学に興味があって、数学に対して努力をすることができる」といった印象を受けるのではないでしょうか。
得意教科は勉強しなくてもそこそこの成績が取れるからあまり時間をかけないのではなく、得意だからこそ可能な限り高い成績を取り、自分のアピールポイントとして使えるようにしましょう。
高校の中で一年間しかやらない教科の成績を落とさない
例えば、「化学」が高校一年の時のみにあり、それ以降の学年で化学をやらないとします。
その場合一年の時に取った化学の成績を、他の学年で変えることはできません。つまり、一年時にとった化学の成績が高校全体の成績となります。
私自身、一年の時にしかないメディアの授業で低い成績を取ってしまい、高校全体での平均を下げてしまいました。
先輩や先生、シラバスなどを確認することでその年にしかない教科を確認し、その教科の成績は落とさないようにしましょう。
家族と話し合いをする
課外活動や検定など、一般入試では必要ないことに取り組むのが総合型選抜、海外大学受験の特徴です。
これらの受験方法が広まってきたのはここ数年のため、親御さんの中にはそもそもこういった受験のシステムを知らない方もいるでしょう。
特に海外大学を目指す場合、費用面でも家族の支援は必要不可欠です。
ご家族と自分の受験・進路についてしっかり話をすることで理解を得るようにしましょう。
日々の生活を楽しむ!
一年生の間は全ての時間を受験のための準備に注ぎ込む必要はありません。
新しくできた友達と遊んだり、ゲームに熱中したり、部活に一生懸命取り組んだりといった経験もこれからの人生を豊かにします。
日々の生活を楽しみながら、無理のない範囲で取り組んでいきましょう。
コメント