留学に行ったら英語がペラペラになって、世界中から来た友達と毎日遊んで…
という風に想像している方は多いのではないでしょうか?
インスタやブログを見てもホームパーティーをする写真だったり、友達と旅行をしたりする写真ばかり目に入ります。
私は実際にそういった投稿を見て、「留学は最高に楽しいものだ」という幻想を勝手に抱いていました。
しかし、実際にカナダとイタリアでの長期留学を通して私の見た現実は「辛い・苦しい・しんどい」ことも沢山あり、想像していた「最高に楽しいもの」だけではありませんでした。
もちろん、こういった日本では感じることのない経験があるからこそ留学を通じて大きく成長することができます。
英語が話せる≠友達ができる
英語を勉強して英語を話せるようになれば勝手に友達ができるというわけではありません。
日本にいても日本語が話せるから友人が多いとは限りませんよね。
私は周りの留学生より英語を話すのが得意でしたが、人見知りが激しく最初の頃はほとんど友達がいませんでした。
友達が多い友人は私より英語が苦手でしたが、いつもに人に話しかけていて、積極的に遊びに誘っていました。
私はその友人のように社交的な性格ではなかったので、授業に全て出席することで少しでも他の人と関わる機会を作るよう心がけました。また、どんなに忙しくても遊びの誘いは断らないようにしていると、次第に友達の輪が広がっていきました。
高校1年でカナダに行った時は1年弱の滞在で指で数えられるほどしか友達ができなかった私が、大学のイタリア留学で毎週友達に誘われるほど交友関係を増やせた方法をこちらの記事で解説しています。
文化の違い
日本ではあたりまえだと思われていることでも、世界では通用しないことがよくあります。
例えば、日本では謙虚でいたり空気をよく読むことが大切ですが、それを実際に海外でやると
自分の意見がない人、中身がない人
としてみられてしまいます。
逆に海外の人は自分の意見をきちんと伝えるので、仲の良い友達だとしても「わがままだなぁ」と感じてしまうことがあります。
予定を当日にドタキャンされたり、遊んでいる最中に「疲れた」と言われたりすると向こうに悪気がないのはわかっていても未だにグサっと来ます…。
海外の友達を作ると多様な価値観に触れることができますが、日本人と一緒に過ごす時よりも衝突だったり、不満に思うことが多いです。
私自身も最初は文化の違いにショックを受け、正直受け入れることができませんでした。しかし、一緒に時間を過ごすにつれて次第にお互いの妥協点を見つけられるようになりました。
孤独との戦い
個人的にはこれが一番辛かったです。
大体1ヶ月ほど経つと、環境に慣れ、一通りのことを知るので留学への興奮も段々と薄れていきます。
そうすると、次にやってきたのはホームシックと孤独でした。
今まではいつでも気軽に会えた家族や友人と会えない。
1ヶ月だとまだ友達に全てを話せるほど仲良くなっていない。日本語も通じない。
日本にいるときは味わえない孤独を味わいました。
頻度は減りましたが、半年たった今でも突然孤独感に襲われることがあります。
いまだに完全な解決方法は見つけていられませんが、部屋で考え込むのではなく外に出たり家族と電話をすることで気分を晴らすよう心がけています。
他人との比較
留学では大変なことも沢山あります。そしてそんな時にSNSなどで日本にいる家族、友人、恋人、同僚が楽しそうに日常を過ごしている様子を目にします。
その時にふと
あれ?なんで留学に来ているんだっけ
と虚無感に襲われることがあります。
自分がもし日本にいたらなぁ
と感じることもあるでしょう。
他人と比較しないのは難しいかもしれませんが、辛い時はしばらくSNSを閉じてみましょう。
そもそも他人の生活を「知る」きっかけがないと、案外気にならなくなったりします。
理想とのギャップ
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
皆さんの想像していた留学の様子と同じでしたでしょうか。
私は留学へ行く前、留学は楽しさで溢れているものとばかり思い込んでいました。そして期待値が高すぎたからこそ、理想と現実のギャップにとても苦しみました。
これらの経験を通じて私は人間として大きく成長しましたし、10ヶ月のカナダ留学で辛い思いをしたにもかかわらずまたイタリアへ行くことを決めたことが何よりも留学に意義があることを証明しているのではないでしょうか。
留学には大変な面も沢山あることを知った上で、留学をする決断をしていただけたらなと思います。
コメント